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カラオケ店を出たあたしは、家まで送ると言うオトコの申し出を断って、駅へと向かった。
理由は簡単。
家を知られたく無いんだ。
だけど‥
「カ~ノジョ、家まで送ったるわ♪」
信号待ちをしていたら、赤いZのオトコにナンパされた。
─ ん?
許容範囲内♪
あたしは、ニッコリ微笑んだ。
「イイわァ、六甲オロシされたらイヤやもーん♪」
普段より一オクターブ高い声を出し、キャピキャピかわいこぶってイケメンZに手を振った。
計算と言うよりは、本能。
あたし、勘はイイんだ。
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