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─ 別に減るもんじゃナイ‥
あたしは、ギュッと目を閉じる。
口の中を舐め回すようなオトコのキスに、悪寒を感じながら‥。
一万円の元を取るかのような、嫌なくらいに長いキス。
オトコの手が、スカートから伸びた自慢の脚線美に触れた。
あたしは、オトコの手首を掴み唇を離した。
「キスだけの約束やん?あたしのこと、いきなり裏切るん?」
上目遣いの悲しい瞳。
それでオトコは、我に返る。
「ごめん。愛花があんま可愛いから‥。」
「なんかショック。トイレ行って来る‥。」
泣き顔を作って、あたしは部屋を飛び出した。
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