黄巾の乱

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風霧「こんなもんかな?」 自分の天幕に戻った俺は旅仕度を済ませ鬼化した時を思いだしていた 柔剣 白風…轟剣 破軍… ともに桧山無心流奥義 確か師匠から聞いた事がある 桧山無心流は元々日本で生まれた流派ではなく中国、しかも三国時代にできたと 当時は流派の名前が違っていて『白鬼六天』だった 日本に伝わり日本初の伝授者が桧山という名前で、剣を振る姿が無心である所から 桧山無心流になったと もう1人の俺は信長からもらった白鎧をきているから白鬼とよばれ 白鬼神と恐れられた 実際切る感触もあるし 記憶もはっきりしている 違うのは無心ではなく殺意がこもる 早い話が普段がシラフなら鬼化したら酔っぱらう感じ 修行して変わるのか? ……いや変えて見せる 鬼化した自分をむしろ鬼化を制す 「……沁」 ん?誰かよんだ? 「擂…沁」 我に返ったおれは目の前の人物に視線をうつした 夏候淵「どうした?ぼーっとして」 風霧「あぁすまない、何か用か?」 夏候淵「私ではなく華琳様がな、天幕でお待ちだ」 なんだろ?今さら…まぁ行けばわかるか 夏候淵「擂沁を連れてまいりました」 曹操「…ありがとう」 風霧「なんだい?用って」 曹操「将として居座るきはない?」 風霧「ない…というよりわからん、上手く説明はできんが今は無理だ」 曹操「暴走の事?」 風霧「それもだが、自分自身の答がでてない。自分が何をすべきか、だから旅にでて答を探そうと思う」 曹操「逃げてるわね…まぁいいわ……春蘭、秋蘭アレを」 そういうと夏候姉妹は大きな箱と長い箱を持ってきた 曹操「本当はこの戦が始まる前に渡すつもりだったけど…」 そういって曹操自ら箱を開けた 風霧「!……なんだよそれ」 曹操「解らない?鎧と剣よ、貴方が持っている剣に似させて作らせたから違和感は無いと思うけど…」 そこには白い(武将っていう感じ)鎧と紅色の鞘の刀があった 曹操「旅に必要でしょう?今の鎧あちこちぼろぼろだし…」 風霧「すまない、曹操」 曹操「違うわ」 風霧「えっ?」 曹操「私の名前」 風霧「か…華琳」 華琳「いってらっしゃい、戻って来るのを待ってるわ」 翌日新しい鎧を身に纏い、極東四記・紅天風地(昨日なずけた)を腰に華琳・夏候姉妹の見送りを受ける 風霧「元気でな華琳、春蘭、淵」 夏候淵「私だけ真名でないのも変だ、秋蘭でよいぞ」 風霧「わかった秋蘭…じゃあな」 手をふり別れを告げ目的地を南に歩きだすのだった
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