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そう言って俺は劉備達と別れた
それから幾日たっただろう
宛があることもなく山賊や黄巾の一味を排除しながら村々を渡っていた
風霧「なにしとんねん俺はーーーっ」
(吠えてもむだやんけ…)
一人空に向かって叫んでいる俺に
??「もし旅の御仁」
目の前には槍を片手に一人の女性が立っていた
??「人違いでなければお主は最近風の噂で聞く風神ではないか?」
風霧「?」
聞き覚えのない名前むしろ通名(とうりな)に首をかしげると
??「これは失礼した、私は趙雲字は子竜と申す。至る所で風神の如く山賊や黄巾党を斬り倒している武芸者の噂に似ていたものでつい」
さらに首をかしげると趙雲と名乗る女性は詳しく話してくれた
風霧「アハハハハ……はぁ~」
趙雲「いかがした?」
風霧「正に俺だわ(泣)」
趙雲「でわやはりお主が♪」
(何故に嬉しそう?)
すると趙雲は槍を構え
趙雲「私も武芸者のはしくれ故にお手合わせ願いたい」
趙子竜といえば槍の名手しかも蜀に長く仕え劉備の子劉禅を阿斗の頃から見守ってきた武将
風霧「やだつかまだ早い」
趙雲「まだ早いとは?」
風霧「時がくれば解るいまはダメだ」
そう言って誤魔化そうとした反面内心試合ってみたいと思う
趙雲「………承知した」
何か考えがまとまったのであろう
そう言って槍を引く
趙雲「しかし時とやらが来れば相手して頂く」
風霧「先一番に、しかし趙雲さんは何故にこのような山の中を?」
趙雲「私はこれから公孫賛という御仁の所に向かう途中であったそなたは…」
風霧「申し遅れた俺は擂沁鬼龍、行く宛がなく旅をしていた」
趙雲「ならこの道をさらに進んで行くと曹操殿がおさめる町があるそこに向かわれてわ?」
(まぁ行く宛ないしいっか)
風霧「そうするよ」
趙雲「うむ、ならまたいつの日か」
風霧「あぁ」
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