50人が本棚に入れています
本棚に追加
そして、素人では無理な事を知ると、相田は僕におかしな事を言った。
「これを何回かやって、人の考えを操作する事は可能かね?」
「まだ試験した事が無いので解りかねます」
同じ人を使って何回もした事は無かったので、どうなるかまだ解らなかった。
「やってみる気はないのかね?知る事は大事だぞ」
「それはそうですが、少々危険を伴いますので、いずれ少しずつ……」
僕は乗り気ではなかった。
「うちの家内が君の研究に興味があってな、是非協力したいと言ってるんだが、それでもやってみる気はないかね?」
そう言われたら断る理由が見付からなかった。
僕は渋々了承した。
数日後、相田の奥さんが訪ねて来た。
名前を『イズミ』と言った。
最初のコメントを投稿しよう!