悪夢の終わり

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そして、素人では無理な事を知ると、相田は僕におかしな事を言った。 「これを何回かやって、人の考えを操作する事は可能かね?」 「まだ試験した事が無いので解りかねます」 同じ人を使って何回もした事は無かったので、どうなるかまだ解らなかった。 「やってみる気はないのかね?知る事は大事だぞ」 「それはそうですが、少々危険を伴いますので、いずれ少しずつ……」 僕は乗り気ではなかった。 「うちの家内が君の研究に興味があってな、是非協力したいと言ってるんだが、それでもやってみる気はないかね?」 そう言われたら断る理由が見付からなかった。 僕は渋々了承した。 数日後、相田の奥さんが訪ねて来た。 名前を『イズミ』と言った。
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