悪夢の終わり

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そもそも、こんな事の為に僕はこの研究を始めた訳じゃない。 悪夢で苦しんでいる人の為になればと思っただけだ。 ここはある金持ちが建てた研究所だ。 「先生、被験者が離脱しました」 看護師が言った。彼女はボクの助手だ。 「バイタルは?」 「安定しています」 僕はここの所長も兼ねている。 僕がここにいる理由はこうだ。 ここに来る前は、大学で眠る時に見る夢について研究していた。 悪夢で苦しんでいる妹を助けたい、その一心で頑張ってきた。 しかし、莫大な費用が必要な為にスポンサーを探す事になった。
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