悪夢の終わり

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結構若くて綺麗な人だ。 「センセ、この後暇かしら?」 イズミさんは挨拶もそこそこにそう聞いてきた。 「研究で忙しいので、すみませんが」 僕は言葉を濁した。 「あら、残念。センセ、私のタイプだから今後もいろいろとお付き合いしたかったのに。うふふ」 イズミさんは笑っていたが目だけは笑っていなかった。 その日はいろいろ検査をした。 被験者の体質を知る事も大事な事だ。 イズミさんは事あるごとに、僕にちょっかい出してきた。 僕は困りながら一つずつ断るしかなかった。 二~三時間検査をしてイズミさんは帰った。
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