episode13―嵐の前の大地震

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さてさて私です。 ……覚えていらっしゃるでしょうか? 皆様の為に生まれてきた西野太一(ニシノタイチ)だよ。 何というか、かれこれ普通っぽいような普通じゃないような魔法学園生活を送ってきた俺。 もう魔法や魔術が"普通"と言えるまでに、この世界アルバリスタになれた。 あ、普通じゃないような生活ってのは騙されて八柱元帥会議に行ったこと。 これも今ではとても素敵な悪い思い出になっている。 人間簡単に人を信用しちゃいけないってことはしっかり学んだね。うん。 他にも魔法の訓練をしたり、グランのなんたらかんたらだったりでもういろいろ疲れたわい。 ……さぁかれこれ語りまくっている俺なのだが、なんでこんなに語っているのか分かるかな? 答えはかなぁ~り単純。 頭のネジが吹き飛んじまったからなんだよ。 俺さえもなんでこんな言葉を脳内再生してるのかは分からん。 分からんのだが、この非常事態でこんなことを抜かす奴がいるとは思わなかったわい。 「悪いがちょっと任務行ってくる」 白髪黄眼のアホ。またの名を天才殺し。またの名をピエロ。 ……まぁ分からない奴もどこかにいるだろうから、キチンと説明しよう。 白髪黄眼の最強(?)元帥。二つ名は万物殺し。本名(?)はシャインジョーカーと言う、ダサい名の謎の人間。 それがコイツ。 付け加えるなら、天才とバカは紙一重とは良く言うが、それを逆立ちで跨いだ状態でいるのがジョーカー。 よく分かる説明だろ? そんなジョーカーはこんな時に寝起きドッキリ並みのことを言ってきた。 今から任務って、どういうこっちゃねん。
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