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「…は!?倉庫の整理してて怪我した!?」
突然のじいやからの知らせに、セクシー母さんが携帯を持ったまま大声を出しました。
「歳考えてよね!この間持っていった回復キットあったでしょ?え、もうない?ちょっと、無駄遣いしないでよ!」
いつものことなのか、大して心配していないようです。
「今から持ってきてって、そんな急に――倉庫から罠見つかった?行く行く、待ってて!」
いそいそと電話を切るとセクシー母さんは急いで持ち物の支度をしました。
「青頭巾!いるんでしょ?」
「どうした?」
呼ばれて、青い高性能防災頭巾を被った青頭巾ちゃんが姿を見せました。
「じいやが足を怪我したらしいの」
「グランパが!?」
「そうよ。だから回復キットとあとコレ、お見舞いのウォッカ持ってって」
『微妙に選択間違ってないか?』
もっともな意見です。
「いいのよ!あ、何乗ってく?アーマードオフロード?」
「事故ったら元も子もないだろう。歩ける距離だ、このまま行ってくる」
こうして青頭巾ちゃんは森の奥に住むじいやのお見舞いに出かけました。
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