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「毎度毎度宝や金がなくなった後も仲間の応援に駆け付けて…俺の身体が目当てなのか!?」
『ソレはねえよ!!!!』
銃を構えた青頭巾ちゃんは乱心気味です。
肉体狼さんは次いつぶっ放されるか分からない銃口を気にしながら説得を試みました。
「落ち着けって、な?俺だって相性悪い集団に襲撃されてんだぜ?」
「黙れ!!お前に…お前に俺の気持ちが分かる訳ない…」
バレッタじゃなかった青頭巾ちゃんの表情が険しさを増します。
「お前なんてセクシーの集団に襲われてまんざらでもなく宝と金振りまいてんだろ!?襲われても『ごめんね、盗っちゃったw』とか言われたら怒るに怒れねぇよなあ!?ああん!?見返りに仲間になって××や×××させてんじゃねぇのかコラァ!!!!!!!」
『何かすごいこと口走ってるぞ頭脳ーーーッ!!!!!!!!ι』
口調も大分壊れ気味です。
どうやら日頃のストレスが爆発してしまったようでした。普段真面目な人ほどキレると怖いので気をつけましょう。
「うるせぇんだよ!!今冥土に送ってやらぁッ!!!!!!」
「くそっ!!」
キレた青頭巾ちゃんが再び銃(PPD32)を乱射しました。肉体狼さんは説得を諦め、何とか銃弾を交わします。
「まだまだァ!! …っ!」
不意に、青頭巾ちゃんの動きが止まりました。
大きな石を踏んでしまったのです。
几帳面な青頭巾ちゃんは、その不快感に過剰反応したのでした。
「うおらぁっ!!!!!」
その隙を見逃さず、肉体狼さんが素手で銃を振り落とします。
「くっ…」
「形勢逆転、てやつだな」
そうかっこよく言うものの、顔や身体は冷や汗でびっしょりです。
まだ心臓がドキドキしてます。
正直死ぬかと思いました。
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