大銀河からの侵略者

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 トイレの個室に入ると俺は頭を抱えた。尿意なんてない。宇宙人達が現れる5分前に俺は用を済ましたばかりだった。俺は個室で逃げる方法を模索した。  宇宙人達は非情な兵器で容易く人間を死に至らしめる。ここから脱走でもすれば俺はすぐさま追い詰められ解剖されたカエルのように薬品漬けにされるだろう。ちなみに現在地は東京上空、UFOの内部である。  俺は思考を走らせた。そして昔みたSF映画を思い出した。ウイルスのようなエイリアンが地球で殺戮を繰り返す話だ。どんな映画だったか。ハッピーエンドなら、俺は救われる手立てを見つけられる筈だ。  俺は映画の内容を思い出すため脳をフル回転させる。体温が上昇し気分が高揚する。  気がつくと俺は放心状態だった。
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