想い

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希在の好きな人を、 知った。 それは、同時にふられた、とゆうことでもある。 「あのー、元5組の14番って…。」 「うん?」 「…加藤里砂??」 加藤里砂〔かとうりさ〕… ハデな仲間とつるんでいて、本人自身もかなりハデ。ルックスはかなりいい。 運動は全般できるが、成績はよくないと聞く。 私のいちばん嫌いな人種。 要はギャルだ。 それに…、私はそいつにいじめられた記憶がある。 「へぇー、加藤さんが好きなんだぁ…。よし、明日、色んな人に言いふらす(笑)。」 「はぁっ!?」 「嘘うそ!冗談だよ。」 「…知海。」 電話越しに、無理やり笑ってみせた。 正直、悔しい。 私が、あんな頭の悪いやつに負けるなんて思わなかった。 「希在は、ハデな子、好きだね。」 「そうかぁ??」 「そうだって。前に付き合ってた…、えーと、西村さんもそうだったじゃん。」 「あー、まぁな。だいたい、西村と加藤は仲いいから、西村と別れたとき、加藤が復縁させようと頑張ってたんだよな…。」 「す、すごいね。」 「まぁ、加藤と西村は別だから!」 「それを私に言われても(笑)」 二人で笑った。 私にはショックにな内容だったけど、希在の話を聞くと、自然と笑えた。 「明日…、どうする??」 聞かれる私。 「明日ね、夜なら家に私一人だから、できれば夜がいいな。」 「わかった。明日、俺も塾だし、知海ん家についでに寄れるな。」 「それじゃ、希在、帰り遅くなるよ(汗)。」
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