始まり

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ゆぅちゃん。 あなたと私の始まり… 今はもぉうっすらとしか覚えていないけれど… 私の慰め役だった気がするな。 当時私は二十歳。 彼氏と別れて泣きながら帰った帰り道… フッと携帯が光る。 ――メール受信中―― そんなに辛かった事があったんやね。 今日は晴れてるし夕日が綺麗やなぁ😃✋ 見てみた😁⁉ 明日はきっといいことあるで😁👍 確かこんなメールだったはず。 関西弁混じりのそのメールを見ながら、私はバス停から空を見上げた。 本当だ。 綺麗な夕日…。 私は不意に笑顔になった。 ゆぅちゃんのさりげない優しさが暖かくて。 心に染みてきた。 あの時、私はとても感謝したのを今でも覚えている。 これが、私とゆぅちゃんの距離が縮まる始まりだった。
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