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勇士「痛った…。」 いきなりなんだよ…。 女「ごめんなさい!!本当ごめんなさい!!大丈夫ですか!?」 勇士「大丈夫じゃない。早く降りて。」 あっ、と言うとその女は俺の上からどいた。 よく見ると俺と同じ制服に身を包んでいる。 真っ直ぐな肩ぐらいまでの黒い髪を整える。 その姿には見覚えがあった。 女「すいませんでした!」 謝りながらニッコリと笑う。 勇士「…恵美花?」 恵美花「え?そうですけど‥。え?勇士?」 間違いなく、恵美花だった。 もう6年も前だ。 雰囲気も顔も髪型も変わるのは当たり前。 勇士「同じ高校に通うなんてな‥。」 恵美花「だね…。って!遅刻!!」 あ、やば…。 完全にアウトだ…。
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