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「いらっしゃ…勇士くん。」
勇士「お久しぶりです、おじさん。」
薄暗い店内、渋いマスター。
大人な雰囲気のあるバーに、俺は来ていた。
マスター「大きくなったね…。」
勇士「おかげさまで。」
他愛もない話をしながら、お酒を飲む。
ほんのり、苦い。
マスター「あれからもう10年か…。」
勇士「……。」
静かに笑いながらマスターは言った。
勇士「あの…。」
マスター「ごめんね。他のお客さんもいるから…。」
勇士「あ、はい‥。」
マスターは俺の少し右にいる、女の人のところに行った。
勇士「……え?」
マスター「いらっしゃい。…君は‥?」
「やっぱり、少しは昔の雰囲気あるのね。」
綺麗に微笑む彼女。
金色の髪をなびかせながら、俺の方を見てもう一度微笑んだ。
勇士「お前…!」
マスター「麗子ちゃん…。」
なんで麗子が…?
麗子「やだ、マスター。あたしはただ飲みに来ただけ♪」
マスター「……。」
あいつ…ばかが。
マスター「一人で飲みに?」
麗子「まさか。友だちと♪」
…なっ!
竜也「よっ、おひさ!」
マスター「竜也くん…!」
あいつら…ばか野郎。
麗子「マスター、今夜は一杯どう?」
竜也「久しぶりの再会だしな!」
勇士「…悪くない。」
さぁ、どうする?
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