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-2010年 8月-
勇士「あっつー…。」
太陽が照りつける夏。
俺は一人で街を歩いていた。
「おニイさん♪あたしと遊びません?」
逆ナンってやつか…?
ばかばかしい。
勇士「すいません、先を急いでるんです。」
「彼女でもできたの?」
は?
初対面の相手に対する態度じゃないだろ…。
勇士「すいません。」
「ちょっと!忘れちゃったの?あ、これでわかる?」
その女はゆっくりとサングラスを取った。
勇士「お前…麗子!?」
麗子「久しぶり♪」
-カフェ-
麗子「久しぶりだねー♪」
勇士「…変わったな。昔はもっと…。」
言葉が出なかった。
昔を思い出したんだ。
麗子「しんみりした顔、一人でしないでよ。」
勇士「麗子…。俺、やっぱり‥。」
麗子「……その話は、もう一人のお客さんが来てからね!」
もう一人のお客さん…?
誰が‥?
「麗子ー!勇士ー!」
麗子「あ、来た(笑)」
勇士「…竜也!!」
なんでここに…?
竜也「久しぶり!元気だったか?」
麗子「そこそこ。」
勇士「なんで…お前‥。」
竜也とは3年前に音信不通になって…。
後から大阪のばあちゃんとこに帰ったって…。
竜也「呼ばれたら、駆けつけるのが俺だからな!」
勇士「ばあちゃんは!?」
竜也「しばらくいない方が静かでいいわ、って(笑)」
コイツは…変わってないな。
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