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俺の家族はみんな優しかった。 母「勇士くん、あなたを家族にできてよかったわ。」 父「これからは私たちが君の親だよ。」 姉「なんかあったら、頼っていいからね!」 父と母と2つ上の姉。 俺はそれから毎日幸せだった。 最初の頃こそ寂しさはあったけど、すぐに打ち解けた。 姉は優しく、学校でも友だちができた。 とにかく、幸せだった。 そして、僕は高校生になった。 勇士「やば‥。このままじゃ、遅刻だ‥。」 入学式、いわば初日。 俺はまさかの昨夜眠れないという失態を犯した。 見事に寝坊し、今の状況だ。 周りを見ても俺と同じ制服の人なんて誰一人いない。 勇士「くっそ‥。」 「あー!!眼鏡くん!危ないッ‥。」 その声とほぼ同時に俺の上に何かが落ちた。
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