きみとぼく。

うちのひよこ、しゃべります。

『…何をそんな驚きになられて。』

｢いや、…ねぇ。｣

普通ひよこってしゃべるっけ？しゃべる訳ねぇ。
なんか普通にしゃべってるから頭が混乱してきた。

－ぐるぉおおぉおぉおおぉお－
｢！？｣

な、なんだ？！
音の発生場所を捜す。

－くきゅるるるるるる－

…やっぱぴよ吉からでした。

とりあえず何か食わせないとな。
｢よいしょっと。｣

冷蔵庫へ向かうべく立ち上がると膝から何か落ちた。

｢ぴよ吉のせてたの忘れてた｣

ぴよ吉は床にぽよんと一回跳ね返ってころころ転がった。

『…痛いです。』
｢…すまん。｣