序章

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「それでは只今から、少女レイチェル・リエントの魔道師の儀式を始める」 教会の牧師はそう宣言するとレイチェルと呼ばれた少女の足元に書いてある魔法陣に呪(まじな)いをかけた すると魔法陣は光りだし、レイチェルを包み込んだ その姿を、母レイミーと弟ジェイドは見守っていた 光が収まると、レイチェルはゆっくり目を開けた 「レイチェル・リエント お前は今日から魔法使いだ」 牧師は魔道の杖と魔道師のローブと帽子をレイチェルに手渡した レイチェルはそれを受け取り 「ありがとうございます、牧師様」 微笑みを浮かべ、会釈をした (私も今日から魔法使いかー 頑張らないと) レイチェルは握りこぶしを作ってそう心で言った
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