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「火炎魔法 ファイア!」
レイチェルは太い巨木の幹に魔弾を何度もぶつけていた
巨木は一点が黒く焦げ、腐食したかのようにボロボロと崩れていた
それから30分後
「ふう…ちょっと休憩するかな」
レイチェルは杖を置いて近くの木に腰を付いた
帽子を取って身体を扇ぎ、ため息をもらした
すると
スッ
水の入ったペットボトルが差し出された
「お疲れ 見るからにあなたも魔法使いみたいね」
穏やかな大人の女の人の声がした
「あなたは?」
レイチェルは女性に聞いた
「あ、自己紹介してなかったわね 私はリース あなたと同じ魔法使いよ あなたは?」
リースと言う女性は簡単に自己紹介し、質問を返した
「私はレイチェル、サリスタルの街から来たの」
「サリスタル!? ブランカと同じ…」
リースのその一言に、レイチェルは食いついた
「私のお父さんを知ってるの?!」
レイチェルは勢いよく立ち上がり、大声で聞いた
リースは少し黙って口を開いた
「ブランカの娘さんってあなたの事だったのね わかった、全て話すわ」
リースはレイチェルを落ち着かせ、説明をはじめた
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