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「陽太っ」
「お-おはよ。」
いつもの朝の風景だ。
家の近くのコンビニが
シュンとの待ち合わせ場所。
俺は真島 陽太(マシマ ヨウタ)。
高校2年になったばっかの
至って普通の男子。
隣を歩くのは
三好 駿平(ミヨシ シュンペイ)。
通称シュン。
中学からの同級生で家も近いから
休みは大体一緒に居たりする。
少し俺より背が高いくせに
中性顔で長めの黒髪。
「な-陽太、
昨日ゴ-からメール来た?」
「あ、来てた。忘れてた。
ビッグニュースってやつだろ?
いつもの美女報告じゃん?」
シュンが首を振って腕を組む。
「それが今日さぁ。
転入生が来るらしいんだよ。
ゴ-が部活終わった後で先生が
話してんの聞いたって。」
「転入生!?...ッて女?」
「それが男。」
思わず溜め息が出た。
男かよ。
「うちの編入試験通るような男、
俺等なんか相手にしねぇよな」
「陽太ならパスするでしょ。
学年10位から落ちたことないし。
友達なれんじゃない?笑」
からかうようにシュンが言い
俺は少し高い頭を叩いた。
つうか俺、
人見知りだしな。
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