第1章/転入生

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「陽太っ」 「お-おはよ。」 いつもの朝の風景だ。 家の近くのコンビニが シュンとの待ち合わせ場所。 俺は真島 陽太(マシマ ヨウタ)。 高校2年になったばっかの 至って普通の男子。 隣を歩くのは 三好 駿平(ミヨシ シュンペイ)。 通称シュン。 中学からの同級生で家も近いから 休みは大体一緒に居たりする。 少し俺より背が高いくせに 中性顔で長めの黒髪。 「な-陽太、 昨日ゴ-からメール来た?」 「あ、来てた。忘れてた。 ビッグニュースってやつだろ? いつもの美女報告じゃん?」 シュンが首を振って腕を組む。 「それが今日さぁ。 転入生が来るらしいんだよ。 ゴ-が部活終わった後で先生が 話してんの聞いたって。」 「転入生!?...ッて女?」 「それが男。」 思わず溜め息が出た。 男かよ。 「うちの編入試験通るような男、 俺等なんか相手にしねぇよな」 「陽太ならパスするでしょ。 学年10位から落ちたことないし。 友達なれんじゃない?笑」 からかうようにシュンが言い 俺は少し高い頭を叩いた。 つうか俺、 人見知りだしな。
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