stage 1

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「あら、おはよう御座いますですの。作業は終わりましたの?」  サシャが声を掛けると、台所から戻って来たカリンが、カートを止めた。カートには、美味しそうなマフィンと目玉焼きが乗っている。 「うん、六時間で終わったのが奇跡的。カリンさんは今から朝ご飯? 一緒に食べてもいい?」 「はいですの。朝食が終わり次第、博士と合流して、イリスのメンテを手伝いますの」  カリンが、サシャの席に皿を置き、ミルクをカップに注ぐ。幼い頃からメイドをしているだけあって、その手際の良さは見習うものがある。あっという間に、五人分の食卓が出来上がった。 「ルティ様とファムは後から食べると思いますので、台所に分けてあります。カプリがきたら、頂きましょう。私はネリーとマナさんを呼んできますわ」 「はあい」  サシャは、返事をして椅子に腰掛けた。  ユーリ邸には沢山の居候がいる。邸が広いからとスピカが連れてきた人物をユーリが住まわせているのだ。邸の維持費等は不明。ただ、毎月入る給料とやらでカリンが生計を立てている。もちろん、サシャがその額を知ることはない。 「お待たせしましたわ。さ、お座りくださいませ」  ネリーとマナが、カリンに連れられてきて座る。
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