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ま、でも俺はそこまで偏見とか無いし。
赤西が誰と付き合おうが、お互いの気持ちが通じ合ってればいいと思う。
そっか~
赤西が同性とか~
って思ってたら誰かの携帯が鳴ってる事に気づいた。
音のするほうを見るとカウンターの上に置いてある赤西の携帯が鳴っていた。
赤西のほうを見ると……爆睡中。
ディスプレイが表示してるのは「かず♥」
おい、赤西……キモイ(笑)
なんていうの?怖いもの見たさ?
赤西が付き合うくらいだから可愛い男なんだろうな~とか、興味。
鳴って止まって、鳴って止まってを繰り返している携帯はさすがに周りに迷惑だろうと思って出ることにした。
「もしもし…」
『あ、赤西?亀と飲んでたら亀が潰れちゃってさ…迎えに来い。
俺が仲直りの機会作ってやったんだからな。
感謝しろよ。
…赤西?』
黙ってるのを不思議に思ったのか相手が聞いてきた。
「ごめん、赤西の友達です。俺も赤西と飲んでて、赤西潰れちゃってるんです。」
言うと
『あ、はぁ…そうなんですか…』
少しの沈黙。
沈黙を破ったのは相手。
『俺、今日車で来てなくて、亀のこと送れないんですよね…』
「あ、俺、車ですよ。赤西送っていこうと思ってたんで、亀くんも一緒に送りましょうか?」
お人好し?
そんなの前から分かってるよ。
でも、赤西の彼女の友達が困ってるから仕方ないし…
赤西しらふに戻ったら絶対怒るし…
「店、教えてください。」
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