第一章 はじまり

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第一章 はじまり

XX45年。環境破壊が進み、異常気象が何度もおこった。異常気象の中でも、最も危険で恐ろしいものが「ゼロストリーム」。これは竜巻に似ているが、竜巻とは威力が比べ物にならない。しかも、何の前触れもなく、突然一ヵ所に集中して起こる。最近では国一つを吹き飛ばすほどのゼロストリームが観測された。そんなゼロストリームから身を守るためにある人物が「クリスタル」を開発した。クリスタルは、大きなシールドのような膜を作り、その中にあるものを守る力を持っているのだ。この発明で世界は平和になるはずだった。しかし、こんな発明したせいで、人々はどんな手を使ってでもクリスタルを手に入れようとしたのだ。世界は争いの世の中になり、たくさんの人間が死んだ。XX46年。世界会議である制度が制定された。それは「国家防衛制」というもので、国を800メートルもの大きな壁で覆い、国を完全に独立させるというもので、その結果国と国との交流がなくなり、戦争がなくなった。すべては世界を平和にするための制度。だが、この制度は間違いだった。国は独立したせいで秘密を持てるようになったのだ。そして密かに準備をしている。すべてを手に入れるために。
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