序章

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「八平殿、このご仁…」 「医師が手を拭きながら続ける」 「なにゆえに全身に槍傷や刀傷を負われましたな?」 「へい…」 八平が一呼吸して答える。 「先生、驚かれるな」 「…このお侍はたった一人で七人の侍を相手に立ち合われたのじゃ…」 医師の手が止まる。 「ほう…」 「よし、終わった」 「後はこの男の運次第…」
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