死神で陽気な預言者

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『てってれーん♪ 死亡フラグバロメーター(自作)』 「…え、何?」 突然死神が口を開いたと思ったら、そんなことを言い出した。 『あ、どうも。俺、死神。』 「いや知ってるけど。な、なんなんだよお前!そのバロメーターで俺らを殺すつもりなんだろう!?」 ビレンの言葉を聞いて、死神がカタカタと笑った。 『うーん。近いっちゃ近いけど。このバロメーターは、君たちの死亡フラグメーターを表わしているんだよ。』 死亡フラグと言われても、三人はなんのことやらさっぱりわからない。 「兄貴、俺観葉植物育ててるから…見てこなきゃ。」 「コラコラ。お前だけ現実逃避すな。」 「兄貴…あいつ、食えるところが全然ないすよ。」 「アクター…お前は某少年雑誌の主人公か!?」 ちなみにこの世界でも某少年雑誌は出回っている。 『僕はね、色々な世界の"命の理"を守る偉い神様なんだよー。』 「いのちのことわり…?」 自分で偉いって言っちゃダメだろ、とはあえてツッコまない。 『そう。どの世界にもね、色々な場所で死亡フラグが立つことがあるの。僕たち死神は、そのフラグをいち早く感知してそろそろ死ぬだろこいつらってやつらの元へ行くの。』 「え?え?どゆこと?」 『つまり、その人の言動や行動で死亡フラグが立つわけだよ。その死亡フラグを読み取る能力に長けてるわけよ、死神は。あ、ちなみに君たちの死亡フラグ、かなりMAXだよ。そろそろ死ぬね。ご愁傷様。』 「おいおいちょっと待て。ごちゃごちゃ喋りやがって…!勝手に俺達殺すんじゃねーよ!」 『別に殺すわけじゃないよ。ただ、自然の摂理で君たちは死ぬだけ。』 「ふざけんなぁぁぁぁ!!!」 ビレンはついに怒りが爆発した。 「俺達の行動や言動で死亡フラグが立った?おふざけになるんじゃないぜ。俺らみたいな盗賊や悪党が何人いると思ってんだ!」 ビレンの言葉に、アクターとザクオも「確かに…!」と納得した。 しかし、死神は嘲笑する。 『死亡フラグに引っ掛かる人物は、様々だ。出産を控える善良な女の人、大量殺人を繰り返すときは立たなかった男の人のフラグが、娘が出来た時点で立ったり。タイミング、状況によってフラグはいつ立つのか予測不能。唯一予測できるのがこの僕。死神ってわけなのさ。』 「くっ…!話長っげぇよ!」
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