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時は平成―――
「お母様、お父様。大事なお話があります」
日本の東京に住む一人の少女の運命が変わろうとしていた。
お城のように広い家の一室……
何十人も入れそうな部屋の中には三人しかいない。
「何だね美優?」
そのうちの1人、ダンディーという言葉がピッタリな男性が口を開いた。
表情はにっこりと笑っているが目が全く笑っていない。
そしてその男性を取り巻く雰囲気がただの一般人とは違うことを感じさせた。
「……」
その男性の正面に座る美人な少女は最初に口を開いたきり何も話そうとはしない。
綺麗な顔で中性的な顔つきだった。
長くのびる美しい黒髪をおろしているからこそ美人な女性とわかるが髪を短くすれば可愛い男性にも見えなくないだろう。
その少女こそが……
時代を……
歴史を大きく動かす少女。
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