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「じいや!見つけたわよ!」
「やれやれ…仕方ないのぅ…」
無線機か何かで喋っているのだろう。ここまで声が聞こえる。
「とうっ!」
「「!?」」
なんとじいやは豪快にそのまま飛び降りてきた!…おいおい、高さ結構あるぜ?
シュタッ!と漫画みたいに片膝をついて着地するも、腰を押さえた。
「うーん…ちとこの年では無理があったかのぅ…」
「大丈夫?じいや…」
「あぁ、大丈夫じゃよ。…あぁ大地。お前も空気が読めん男じゃのう…」
「え?俺なんかやった?」
「まぁよい。とにかく中へ入ろう。話はそれからじゃ」
スタスタと歩いていくじいやの背中と屋根を見比べる。
「お前…できる?」
「ちょっと無理かも…」
「怪盗Gの能力は衰えていない…か…」
「でも年にはかなわなかったみたいね」
くすりと雅が笑う。
「よくわかんねぇけど…とにかく入ろうぜ」
「そうだな」
じいやに続いて、俺たちも中へ入る…。
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