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「うむ…やっぱり紅茶は美味しいのぉ」
「パパが買ってきてくれたものだからみんなで飲もうと思って持ってきたんだけど…口にあったみたいね。よかった」
「高いのか?」
大地がカップの中の紅茶を見つめながら聞いた。
「…さぁ?これ美味しいからって買ってきてくれたものだから…値段はわからないわ」
さすが社長令嬢ってところか。紅茶を飲む姿もさまになっている。
「さて…そろそろ本題に入ろうかのぅ」
「本題」
オウム返しに呟いて、俺はじいやを見つめた。
俺たちを集めた理由はなんなのか…。
「お前たち月影(ツキカゲ)美術館は知っとるな?」
「もちろんよ。有名な場所よね」
「そこがどうかしたのか?」
大地も不思議そうに呟く。
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