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「お前こそ平気なのかよ。こんなとこまで来て」
「平気よ。パパは私が怪盗をやってるなんて知らないもの」
「当たり前だ…。知ってたら今頃とっ捕まってるぞ」
「まぁね」
「まぁねって…」
ここは怪盗のアジトで、俺はここでいつも生活をしている。
一方の雅は社長令嬢のお嬢さま。
俺と違って語学も達者な彼女も、俺と一緒に怪盗をしている。
何故なら俺たちは恵まれた環境には育たなかったからだ…。
「そうそう。大地(ダイチ)ももう日本に帰ってきていて、こっちに向かっているそうよ」
「へぇ…」
「これで三人そろうのね」
「そうだな」
肉体派の大地
セクシー派の雅
そして頭脳派の俺。
俺たち三人は同じ孤児院で育ったんだ…。
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