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「そういや大地もこっち向かってるんだったな」 「えぇ」 さっきから名前があがっている大地という男。 彼は日本を出て、世界を相手に怪盗をしている。 …と、言えば聞こえはいいが、実はあいつは 「「世界の悪から金を盗み、恵まれない子どもたちを助けるんだ!」」 と言って出て行った。 「アツい奴なんだかバカなんだかわかんねぇな」 「あら、彼のやっていることは素敵だと思うわよ。外国に比べて日本がどれだけ平和な国かわかってるでしょ?」 「けどなぁ…」 「ほっほ、お喋りはそれくらいにしといたらどうじゃ?」 いきなりじいやの声が聞こえ、俺たちは反射的に立ち上がった。 「ど、どこにいるの?」 「さぁ…お前たちで捜してみるんじゃ」 「えーこんなのってありなのー?」 「つべこべ言うな。捜すぞ」
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