Spade

prologue

「皆さん,こんばんは。ＤＪのサラ・アントワです。」

ラジオから聞こえてくるのは世界中から引っ張りだこの女優の声。

俺でも知っている。

隣の奴も知っている。

「今日も最初の曲は…」

俺達は顔を見合わせニヤリと笑った。

「そろそろだ。」

奴が言う。

「あぁ,行くぞ。」

きっと彼女も妖しげな笑いをしているだろう。

Game開始だ。