二人きりの部屋

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「うん…そうだね…」 一言返すと、閉め終わったはずのカーテンを至近距離で眺めつつ、俺は次の行動をどうすべきか考えた。 いつもなら、帰り支度をはじめる彼女なのだが、今日はいつもと雰囲気が違う。 そりゃ、年頃の男女が自分達以外誰もいない家で、部屋に二人きりなのだ。 俺だって、こう言ったシチュエーションを、想像した事がなかった訳じゃない… だけど……… 俺は一旦考えるのをやめ、彼女の隣に座った。
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