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朝からまたモヤモヤした気持ちで目が覚めた
飯を食うときも学校に来ていた事もきがつかないくらい考え事をしていた
それは今朝の夢の事…
一面真っ白。周りを見渡してもどこまでも白しか見えない世界に俺はいた
とりあえず歩いてみた
夢の中だからなんで歩いたのかはわからない。本能なのだろうか?
歩くと真っ白な中に泉が湧いている
しかし目の前にはどこまでも変わらない真っ白な世界が広がっている。なのになぜかそこに泉があるのを感じた
また本能なのだろうか?
変わらない白い世界
そこに本能のみが見える泉
誰かが泉のそばに座ってる
その人はずっと俺を見ている
体全体真っ白で、でもなんとか人間の様な形をしているのが分かる。本能なのだろうか?
「君、僕が見えるんだね?」
どこからともなく声が聞こえる
右からか左からかはたまた後ろ?
俺の体の周りをたくさんの人が囲んでいて話されたように色んなところから聞こえる声でも目の前にいると思われる彼が話したに違いないという確信はあった。本能なのだろうか?
「見えてはいないけど君がそこにいるのは感じるよ」
学校の友達に話しかけているような気持ちで声をかけた
「たくさんの人が僕の前を通った。でも立ち止まらなかったよ。みんな行っちゃうんだ。ここに泉があるのに。」
たくさんの声が耳に入ってくる。でも嫌じゃない。
俺は泉と聞いて喉が渇きだした
今まで夢の中でこういった欲求が生まれたのは初めてかもしれない
思いだしてみれば欲求が生まれたのは何回かあった…とてもここでは話せないけどね
「その泉の水って飲めるの?」
俺は泉に近寄りながら話しかけた
すると彼は立ち上がった。
「人はすぐに答えを知ろうとする。それも自分ではなく他人に求める。教えてくれるのが当たり前かって?甘えちゃダメだよ。この水が飲めるのか飲めないのかは自分で確かめればいい。渇いてんだろ?飲んでみなよ。」
彼はそう言って俺に手招きをする
喉の渇きが一層強くなった
俺は足早に泉に近寄り両手で水をすくいあげた。近寄って見れば真っ白な水。本当なら絶対飲まないような水だが体中がこの水を欲している。俺は一度頷き一気に口に流し込んだ
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