美夏の話

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『おまたせ。お姫様パーティーに入れて~。』 大きな鳥に乗ったナイトが走り寄ってきた。 『さっきのウィズさんだよ。ウィズだとあまり壁に向かないからキャラ変えて来たの。』 パーティーからアルウィズを脱退させてアルナイトをパーティーに誘った。 『あ。そうなんですか。わざわざすいません…。』 ノビさんは恐縮するように話した。 『気にしない。私達夫婦だから。アルは尻に敷かれてるんだよね。』 私がそう話すとアルが私のキャラの回りを走りながらこう言った。 『ここに鬼嫁がいまぁす!』 『こらぁぁ!』 『あはは。』 ノビさんのどう突っ込んでいいのか分からないと言った感じの乾いた笑いが響く。 『まぁ、冗談はさておき、レベル上げに行きますか。』 アルが空気を読んだように話す。 『じゃあいつもの場所でサクッと上げちゃいましょ。』 私は場所移動のスキルを発動させた。
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