美夏の話

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ジリジリと照りつける太陽。 年々上がる気温に頭がぶっ飛びそう。 私、石田美夏、花の高校1年生の16歳。 せっかくの夏休みだっていうのに友達は家族で旅行だったり塾が忙しいって遊んでもらえない可哀想な暇人だ。 「あ~!暇!!」 そう誰に言う訳でもなく叫んでから、道に転がった石を力任せに蹴り上げると石は軽やかな弧を描き飛んでゆく。 なかなか良い跳び具合に1人満足して私は踵を返した。
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