美夏の話

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友達に一度だけ現状を愚痴ったらキレられた。 『何我が儘言っちゃってんの!?そんなに嫌なら私の家と変えて!!』 変えれるものならば変えてあげたい。って言ったらもっとキレられそうなのでやめた。 世間一般では我が家は羨ましい家庭なのだと知った。 ないものねだりなんだとも悟った。 私は色んな物を手に入れて来たけど、満たされる事がない。いつも飢えているのだ。 水を沢山貰っても一瞬で干からびてしまう砂漠に咲く花なのだ。 「はぁ~…。」 大きなため息を1つついて私はジリジリと照りつける太陽を恨めしく睨んだ。
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