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「クーなら雷帝に相応しいです。あとはエドワードが突っかかるのをやめればいいんですけどね」
「おぉ、帰ってたのかクー!」
「ただいま、ジール。なんとか合格したよ」
「よかったぜホント。俺と戦闘訓練したのに負けたなんて言いやがったら……」
「もぅ…物騒な事言うのは駄目よ、ジール。クー、よかったね」
「ありがとう、アーリャ。これでみんなと肩を並べられる」
「しかしだな。あの馬鹿が調子に乗らなければいいが」
「そうよね。いつも厄介事持ってきて」
「自分は高見の見物」
「ぶっ殺してやりてぇよ」
4人がそう言うとギルドマスターであるサクラとアーリャが止める。
「喧嘩しちゃだめよ、みんな」
「そうだよ~」
「エドのことは僕の問題だから。みんなは気にしないで」
クロムがそう言ってみんなを宥める。
渋々全員が承諾するとサクラに向く。
「ちょっと王宮の方へ行きます。報告をしなくてはいけないので」
「わかったわ。私は行かなくても大丈夫かしら?」
「はい。就任の挨拶をするだけなので。それじゃあ行ってくるね、母さん」
「いってらっしゃい」
彼女の優しい笑顔に見送られて、彼は部屋を出た。
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