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部屋から出てすぐの廊下を歩いていると向い側から赤髪の男が歩いてきた。
「やぁ、クロム。見たところ、雷帝に就任したみたいだね」
「エド。君はまた散歩?」
「あぁ。それよりも、君も帝になったんだ。俺もこれで本気で君を叩きのめせるってわけだ。覚悟はしたまえ」
「覚悟なんかいらない。君は【雷帝】の重さと意味を知ることから始めるといいよ。炎帝、エドワード=イーゲル」
クロムは釘を刺すように言うと、彼の横を抜けて去った。
クロムの姿が見えなくなったところで毒を吐く。
「つけ上がりやがって。雷帝なんて目じゃないところをみせてやるよ」
エドワードはそのまま廊下を歩いて行った。
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