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あ……
浜ちゃん、
『牡蠣酔い』か……
強く納得すると同時に、僕はこれから助手席に乗るであろうフェラーリの鮮やかな赤より、赤面してしまう…
足早に会計を済ませ、オイスターバーを後にして、
再び動き出したフェラーリが向かう先は、
これまた世界一外車横付けの似合わない、浜ちゃんのアパート…
例えこの先僕らにどんな道筋が待ち構えようとも、
変わらない浜ちゃんがいて、
それに安心して頑張れる僕がいて…
そんな単純明解な答えを、
今更ながらに導き出せた気がして、今は何だか、
胸のつかえが取れたような、爽快な気分だった
「浜ちゃん、僕…頑張るからね」
「言われなくても…悪ぃが今夜は寝かせねぇからなァ?」
「そういう事じゃなくって!!!」
完
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