第二幕: 訪れたるは無二の店

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「……っと私が知っている内容を噛み砕いて説明しながら飛ぶこと約5分、遂につきました街の入口正門!! パチパチ~」 「いったい何処に向かって話しているんですか、紅葉?」 人の往来で賑わう正門前。人の流れに逆らいながら明後日の方向に向かって離す紅葉は、周りからとても目立っていた。 (周囲の視線が痛い……) 紅葉の隣に立っているななよも勿論、注目の的である。 「おっと、そうだったね~。色々あって遅れちゃったけど、中に進もっか」 「……肯定です、急ぎましょう」 「……?。どうしたのななよ、そんなに焦って? あまり急ぐと波に飲み込まれて危ないよ」 只でさえ人が多い場所でさらに、ななよ達が人垣を作った事により、人の流れがだいぶ悪くなってきている。 急いで注目から逃げようと普段とは反対に、ななよが紅葉の手を引いて人垣を抜けていくのであった。
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