第一幕:ここから始まる一枚看板

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気付くと私は此処にいた。 神社で境内を掃き掃除している少女『ななよ』は思う。 十日ほど前、意識不明の私は此処の神社に運び込まれた。特に外傷は無く原因不明。 意識が戻ったのは一週間前、けれど記憶を失っていた。 看病をしてくれた人達は気の毒そうにしていたが、あまり実感が湧かなかった。 その後事情を説明をして、行く宛ても無く途方に暮れている私を神主さんが引き取ってくれた。 神社では三人と一匹で生活していたが、四人目として参加して一週間経つ現在、今も驚く事の多い毎日である。
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