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私は『文月ななよ』、名付けてくれたのは同居人の一人。
記憶喪失の私が七月七日の夜に目覚めたからだそうだが、結構気に入っている。
今は昼頃。日差しが暑い。とにかく暑い。
一人では広い境内をせっせと掃除するななよだが、あまり進まない。唯一日陰である境内中央の御神木の影も、昼時では殆どない。
服装も真夏に長袖の巫女衣装である。
ななよの為に作られたオーダーメイドの衣装は特殊な仕掛けを施させた一品、防御性を重視しているそうだが引き換えに通気性が悪くなってしまった。
さらに特殊な布地以外にも、所々金属製の防具まで仕込んでおり、もはや軽甲冑である。
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