第一幕:ここから始まる一枚看板

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「お呼びでしょうか、マスター」 中性的な声で呼びかけに応える騎士は、空中に浮きながら頭を下げ片膝を付く姿勢になる。 「無事召喚出来てるな。何か問題はあるかい?」 「いえ、特にはありません。ただ、少し召喚に時間がかかるのが課題点です」 「構わないよ。どちらかと言うと、始めて一週間で此処まで上達している事を褒めたいくらいさ」 デバイスとは簡単に言うと使い魔みたいなモノである。 戦闘のサポートから生活のお手伝い、デバイス同士での通信など、様々な事を行う事が出来る便利屋さん。 ある程度魔力のある者でしかデバイスと契約出来ず、また契約する者との相性もある。 契約の方法は大きい2パターンあり、直接契約と仲介契約である。 前者はそのままの意味で、契約する者の現地に向かう事。後者は土地や人の仲介を受け召喚した者と契約する方法である。
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