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Doll:
「大当たりじゃあないですかい
そのパチンコ台」
倒れているセキネに油断したのか
Dollが笑いながら無防備に近づく
が
セキネは容赦なく銃口を
Dollに向けた
バン!
しかし
またしてもその銃弾は
空を斬るのみ
Dollは既にセキネの横で
脚を大きく振り上げていた
Doll:
「さようなら」
Dollの狂気の眼が
セキネの顔をギロリと見下ろす
ズゴーーン!!
すさまじい爆音が響き
セキネの身体はゲームセンターの
コンクリートの外壁を破り
店の外へと放り出された
バタン!
地面へ打ちつけられた
セキネは虚ろな意識の中
弱々と薄目を開く
ザァーーーー……
気付けば外は大雨
セキネ:
「相棒が濡れちまう…」
セキネは銃を
いつもの胸ポケットへ突っ込むと
そのまま雨天の中へ堕ちていった――
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