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とにかくセキネは
まだ昨日の汚れたスーツ姿の
自分の応急処置をしようとした
が
そこへバイトの女が
駆け寄って来た
バイトの女:
「キャー!セキネさん
そんな大怪我してるんですから
無理して動かないでください!
あなたがいなくなったら
私たちのお給料はどうなるんですか!」
セキネ:
「じゃあ
お前が何とかしてくれんのか?」
冗談を言うように
無理して慣れない笑みを
浮かべたセキネだったが…
バイトの女:
「あぁ
怪我の手当てならもうすんでますよ?」
セキネ:
「………どういう意味だ」
バイトの女:
「いや先ほど
『長髪』のお客様がいらっしゃって…
ってセキネさん!?」
セキネはそれを聞くと
ドアを蹴り飛ばし駆け出した
そう
『アイツ』のもとへ――
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