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それは、男――ビヨンセの3倍弱ほどの新たな金属体だった。
宙に浮かんで、円形に近い形状に触手のような細長いものが無数に垂れ下がっている。
さらに、先ほど破壊した物体と同じ種類の金属体が数体、囲むようにしていた。
「面倒な奴が来やがったな………。」
『ビヨンセ…コートキナイデッテ イッタノニ………。』
「………大丈夫だろ。」
ネズミ――シャーリーをなだめて、ビヨンセは使っていた小銃をしまい別の銃を手にした。
黒光りするボディは、どこか異様な雰囲気を漂わせる。
真ん中に陣取っていた金属体が耳障りな音を出すのと同時に、周囲の金属体が触覚からビームを照射した。
「ナメられたもんだな…人形ごときに………!!」
軽く避けると、銃を構えて―――
「次は俺の番だ!」
バババババンッ!!!
周りの仲間が的確にレーダーを破壊され戦闘不能になったことに、リーダー格の奴も金属体ながら動揺したらしい。
再び金属音を発して大量の触手が一斉にビヨンセに襲いかかった。
地面から砂埃が立ち上ぼり、周囲の様子が見えなくなる………
煙が晴れたとき、金属体からはビヨンセの姿が見えなかった。
姿を確認しようとレーダーを必至で働かせ―――
確認した時には、遅かった。
「はっ…ぶっ飛んじまいなっ!!」
金属体が上を見上げると、黒い影が見えて同時に銃声が響き………
ドゴォォォンッッ!!!!
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