記憶

13/13
43人が本棚に入れています
本棚に追加
/37ページ
私は一歩前に踏み出した。 その時だった。 キキキキキキキキィーッ!!!! 車のタイヤが擦れる音。 私は音がした方を見た。 状況に気付いたときにはもう遅い。 ドンッ!!! 身体が宙に舞う。 何が起こってるのかわからない。 世界が反転したような感じ。 ドンッ!! 今度は地面に叩きつけられる。 痛い痛い痛い痛い痛い。 ―――心が。 『ばいばい…ママ』 私の記憶はそこで途絶えた。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!