錬金術店-ヒンメル-

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  すると思い出したように、 「あー、弟子よ」 と、師匠は僕に呼び掛けた。 「え?」 「今日はお前の『アレ』、見てやるよ」 「え? ……あ! ほ、本当ですか?」 「私が嘘ついた事なんてあったか? ん?」 嘘の方が多いくらいだ…………とは口には出さない。 師匠が見てくれる事は滅多にないため、少し緊張する。 「是非、お願いします!」 「ああ。だがその前に……」 「なんですか?」 「早く着替えたいんだが」 「あ、はい」 「それとも見たいか?」 「! 見……じゃない、失礼します!!」
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