さよならなんて聞きたくない

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好き、大好き ただ紙に目を通す 適当な所にサインをする ただ、それだけなのに、 それを見ているだけなのに。 毎日の少しの時間が俺にとっては 掛け替えのないもので 『君と同じ時間を過ごす』 って事がどれだけ大切かなんて きっと誰にもわからない。 「かやちゃん、」 「なに??」 「前の俺と今の俺、どっちが好き??」 「さぁ??」 絶対、答えない。 今も前も、もうずっと 叶が好きだったなんて絶対、言わない。 叶が女の子と歩いてるの 何度も見てきた。 その度に私が隠れて泣いたのも、 絶対、言わない。言えない。
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